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17/10/14 珍しいロシア革命当時のポスター作品の本とスクラップブック

 ■眠い。眠たくて仕方ない。ただいま2時48分。やっと解説を書き始めたところですが、イタリアからの帰国後、時差ボケを解消するチャンスを逸し続けた結果、一向に眠気のやってこない夜と眠くて仕方のない昼が交互にやってくる繰り返しだったのが、昨日頃からはもう一日中眠たい。眠たくてもやらないことには店をやってる意味がなくなく新着品のご案内です。
などと、ご存知の方もおいでかと思いますが、要はスペースの関係で文章の引き延ばしにかかっているわけです。
なのに。こうして見ると、そう延びてない。書いてるつもりなのに。眠いのに。う。
無駄なてーこーはやめて行きます。新着品の1点目へ。

書誌を調べていたら出てきたのがチューリッヒの古書店によるもので、ドイツ語併記のタイトルをそのまま使いまわしさせていただきます。
『Russkij Revoljuzionnyj Plakat [Das Russische Revolutionsplakat]』
ロシア革命期の代表的なポスターに関する書籍で、1925年、モスクワで発行されました。
大判の上製本で、多くのモノクロの図版を挿入したテキスト192Pの間に、カラーリトグラフ片面刷によるポスター図版54Pが適宜とじ込まれるという構成。
革命の時代のプロパガンダを中心に取り上げられているため、日本人にも好きだという方の多い所謂“ロシア・アヴァンギャルド”風のものは数えるほどですが、そのためにかえって見たことのないポスターが多数を占める結果となっている他、柳瀬正夢や村山知義あたりのプロレタリア美術系の作品に、より近い表現が多くみられます。
用紙は決して良質とは云えませんが、かなり小さな刷面で構成されているものなど見ると、リトグラフの精度の高さに唸ること、受合います。

 彼のチューリッヒの古書店の評価額は なかなかのものですが、ロシア革命当時のポスターの入手がいかに困難かと云うことを考えると、首肯したくなるとはいえ、そこまでの思い切りのない小店は、そこから“ぐぐぐ”程度下げてのリリースを予定いたしております。
あ。この頃すでにロシアには「ラッピング・トレイン」があって写真が載っています。ちょっとびっくり。

■画像2点目は久しぶりのスクラップ・ブック。同じ人が持っていたと思われる3冊一括での販売となります。
内容は、1920年代後半から1930年代を中心に、モダン・デザイン、アール・デコに基軸をおいたセンスの良い西欧広告物を集めたもので、デザインの仕事に関わっていた人のものなのか、水彩によるデザイン原画と見られるものも多く散見されます。
また、デザインサンプルとして収集された端物印刷物には、石版刷やステンシル彩色、エンボス加工など、贅を凝らしたものが多く、中でも「SEEKONIG」「UNIVERSUM」とある客船デザインが一対をな見開きページは見事。他にもタイポグラフィ中心のページ構成など、見るべきところの多いスクラップ帖となっています。
「スクラップブックを買う買わないは、作った人のセンスで決まる」。どこのどなたが作ったものかは知りませんが、この確信をまたしても強くしたスクラップブックです。

今週、実は「訪独伊日本新聞使節団資料」ダンボール1箱と云うかなりの大物を落札しているのですが、イタリアで買ってきたもうひとつの大物とともに、詳細お知らせまでには少々時間を要します。
茶道関係の写本・記録・手製茶室起こしなどダンボール1箱花椿18冊毛沢東政権下に出版されていた『紅旗』12冊、古い『独乙単語カード』などが明日には店に入ります。
しかも! イタリア出発前に買ったエスペラントの山も、大瀧詠一・ナイアガラのデザイナー中山泰旧蔵洋雑誌も、荷ほどきしはじめるとこれがなかなか面白く、ただいま整理をしながら売り方検討中。お楽しみに …!

 

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