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18/03/02 ミュシャの、ロートレックのリトグラフ入り! 『DAS MODE PLAKAT』!! 6年ぶりの再入荷!!!

■春風駘蕩、とまではまだまだ云えませんが、にしても東京は、一昨日・昨日と春到来を思わせる暖かさに恵まれました。春眠暁を覚えず、と云うこちらの方は小店店主の上に本格的に訪れたらしく、小店店主、終日とろとろとろとろ… と誠に締まりなく、一刻も早く寝床に入りたいらしい。
といった次第でありますから、本日はひたすら駆け足での更新とさせていただきます。まだ3月に入ったばかり。先が思いやられます。やれやれ。

新着品の1点目は、2012年以来2度目の入荷となった『DAS MODE PLAKAT』です。
1897年にドレスデンで発行されたこの本は、近代ポスター芸術の絶頂期の秀作を集めたまさにマスターピースと云うべき一冊で、ジュール・シェレ、ミュシャ、ロートレック、スタンラン、グラッセなどの代表作をポスター現物同様リトグラフで印刷、カラー52プレートを綴じ込んだ実に豪奢な本。ちなみに画像では左から、グラッセ、スタンラン、ミュシャ、ロートレックです。
これら名前を挙げたスター作家が全員存命中の出版だったというのも、前回入荷の時に確認済み。
2012年当時と比べ物にならないほど注目されるようになったジャポニスムに関する当書での扱いを含め、詳細については前回ご紹介した際の記事が下のアドレスにありますので、そちらでご確認いただくとして (と、半ば強制)……
http://www.nichigetu-do.com/navi/info/detail.php?id=631
…… ご覧の通り、前回と先ず異なるのが書籍の外装。保存用のことだけを考えたとしか思えない明らかにチープな改装 (というか残念なことに「改悪」)といわざるを得ません。 

扉から本文、場合によってはリトグラフの余白部まで、十数か所にペタペタ押されている「貯金局図書」というスタンプが前回とのもうひとつの違いであり、この外装を説明してくれます。
がしかし。大正9(1925)年に設置され、「郵便為替、郵便貯金、年金恩給の給与、各官庁の徴収する歳入金の受け入れおよび歳出金の繰り替え、払渡しに関する事項を管掌した」
と云う「貯金局」が何故、このようなバリバリのポスター専門書を蔵書としていたのか…? 証書の類のためのデザイン資料か (それほどの印刷物を必要とされていたのか?)はたまた関係者個人の単なる趣味か??? こちらのギモンは当分解けそうにありません。
*貯金局については下記のサイトを参考にしました。
https://www.jacar.go.jp/glossary/term1/0090-0010-0070-0030-0090.html

■さて、もう1点、『Bush Terminal Sales Building』のパンフレットについても本来なら、それなりの説明が必要なのですが。そろそろ本気で眠たい。眠りたい。眠りこけたい。
よって誠に勝手ながら大幅に端折ります。
ニューヨーク、マンハッタンの中心部で偉容を誇るスカイスクレーパー『Bush Terminal Sales Building』の商工取引案内所としての内容を紹介したもの。高級サロン風のインテリアから、食堂やライブラリー、レファレンス・システムなどの機能、パッケージ用品やファッション雑貨、子供服、ハウスキーピング用品など多岐にわたる出店からなる商業ゾーンまで、雰囲気のある写真で紹介しています。 こちらは1918年の発行。物質文明、ここに極まれりの観すでにあり。20世紀のアメリカの物質的な豊かさにはやはり目を見張ってしまいます。これもまた、ある時代の「記録写真」のひとつです。

 

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